エブリデイゆるゆる

脱力系東大生のゆるい勉強法

家庭学習で見られる親子バトル

子どもが受験したいと言った時、塾に行かせる親もいれば、家庭学習で全力サポートをする親もいる。

 

塾のメリットは、

  • 受験についての情報をたんまり持っている。やはりプロ。
  • 同じ目標を持つ仲間がいるので、本人のモチベーションになる。
  • 通塾の時間は気分転換にもなる。

 

一方デメリットもある。

  • 他の生徒との比較が否応なしになされる。やる気が削がれる。
  • 授業のスピードは、個人指導だろうが集団授業だろうが、やはり塾のペース。
  • 子どもの様子が断片的にしか分からない。ゆえに、成績が上がらない原因が分からない。

 

このような表裏一体のメリット・デメリットにより、家庭学習にシフトするご家庭も多いようだ。

 

家庭学習は、もちろん保護者の時間的な負担は大きいが、料金的には市販のテキストだけで済む。専業主婦であれば、受験期間の家事は後回しにして、お子さんへの学習指導に時間を割くことも理論的には可能だ。

 

しかし、その中で絶対に生じるのが「親子バトル」。

 

母「どうしてこれが分からないの?ついさっき説明したじゃない」

子「だってお母さんの説明が長いんだもん!」

「今言ったことを、そのまま当てはめれば良いだけじゃない」

「全然意味が分かんないの!」

 

これは避けられない。

 

 

どうして親子バトルが起こるのか、その理由は簡単だ。

 

親は大人なので、ある程度切り替えが可能だ。

相手は自分の娘だけど、今は受験のために勉強を教えている。娘だけど、甘えはなし。

 

そういうことが出来る。

 

でも、子どもは絶対に出来ない。

それが出来るなら、とっくに勉強が出来るようになっているし、親に勉強を教えてもらおうなんて考えもしない。適切な場所へ行き、適切な解決策を自分で見つけられる。学校の先生に質問したり、塾に行きたいと言ったりするはずだ。

 

子どもにとって、親はどんな時も「親」だ。

時に厳しく、時に甘い。自分の気持ちを汲み取ってくれて、その上で厳しくされたり、甘えさせてくれたりする存在が「親」だ。

 

勉強を教えてくれていても、ご飯を一緒に食べていても、テレビを見ていても、全部同じなのだ。

 

親側としては、勉強を教える時の自分の立ち位置と、テレビを一緒に見ている時の立ち位置は全く異なるだろうが、子ども側としてはどちらも「親」であることには変わりない。
子どもはいつも、親を「親」として見ている。勉強中だろうがテレビを見ている途中だろうが、気持ちが乗らない時は甘えたいし、辛い時にはそっとしておいてほしかったりもする。

 

家庭学習での親子バトルは、こういう齟齬が原因だ。

子どもが求める「親」としての役割と、親が子どもに与えている「親としての行動」とがズレているのだ。

 

それをどうするか。

その答えを出すのは私ではない。ただし、その答えを出すためのサポートは出来る。

 

 

私は心理士。そんな私が家庭教師をする。

その意義が、こういうところでガツンと生きてくる。

 

 

 

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